ボール

夜9時。

やっと仕事が終わって1人ぐらしの家に帰った俺は眠気を覚ますために洗面所に向かった。


顔を荒いハンカチを出そうとするとポケットに丸い物体が触れた。
その物体はスーパーボール。

いい大人がただ遊ぶために勝ったのではない。


これは今日会社に向かう途中気味の悪い男に

「このボールを買うといい。きっとあなたの役に立つから」

と、いわれた値段はそう高くなかった。


しかし生活に余裕があるわけでもないから俺は断わった。

しかしあまりにもしつこいし、遅刻してしまうから俺は買うことにした。


「あーくだらねぇ物かっちまったな」

とつぶやきそれをゴミ箱に捨てようとほうり投げた。

すると洗面所の上のカミソリが同じタイミングで落ちてきてボールと接触。勢いで自分の手にもどってきた。

男はまさかと思い、落ちているカミソリなどほっておいてもう一度試した。

するとまた同じことが起こり自分の手に帰ってきた。
男は驚いた。


三十回くらいやっただろうか?10分近くたっていた。

風呂に入りながら考える・・。これは色々なことに役立つぞ。

風呂からでてご飯。


ボールを投げるとひとりでにカップラーメンにぶつかり此方がわにもどってきた。

もう一度投げると今度はお湯のボタンにぶつかり程よいほどになるとボールは此方に転がってきた。

俺は風呂のお湯を流してないことにきずき一旦ボールのことは後回しにし洗面所に向かった。

俺は洗面所で驚いた。

そして怖くなってボールを捨てた。



解説


  • 最終更新:2014-07-31 03:29:23